今回、東灘区ひなた整体整骨院の日城がお伝えするのは「胸郭出口症候群」。
あまり日常生活では聞きなじみの少ない言葉ではないでしょうか(*_*)
しかしながら、実は当てはまる症状に悩む患者様は沢山おられるのです。
だは、いったいどんな症状が現れるとこの「胸郭出口症候群」を疑うのでしょう。
どんな症状なのか、どんな方がなりやすいのかなどをご紹介いたします!!
胸郭出口症候群とは
簡単に言うとそもそも胸郭出口とは、鎖骨と第一肋骨の間にある狭い隙間です。
ここには神経の束や血管が腕へ向かって通っています。
この神経の束は肩~手の運動や感覚を支配する神経ですので、自覚症状でも手の痺れや痛みなどの
症状を訴える方が多いのです。
筋肉や鎖骨と肋骨の間など大変狭いところを、これらの神経は腕にいく血管と一緒に通過します。
この狭い通路で何らかの障害や圧迫を受け、神経や血管が圧迫されることにより様々な症状がでてくるのが
胸郭出口症候群と言われています。
どんな人がなりやすいのか
一般的になで肩の女性に多く見られますが、筋肉を鍛えた男性に発症するタイプもあります。
また、日常的に重たいものを持ち運ぶ労働者の方にも起こりやすいようです。
最近ではデスクワークを長時間される方の姿勢が原因と言われることも多いのです。
しかし、正確な原因は多くの場合不明とされているのが実状です。
どんな症状が出るのか
・電車やバスなどのつり革につかまる時や、洗濯物を干す時のように腕を挙げる動作で特に
肩や腕への痛みや痺れ、肩甲骨周囲にも痛みを感じる
・肘から下の前腕の小指側に沿ってうずくような痛みを感じる(しびれやピリピリ感など)
・握力の低下を感じ手先の細かい動作がしにくく感じる
・痛みや痺れを感じる方の腕や肩、手先にむくみを感じる
・鎖骨下動脈のうちの1本の圧迫が強すぎると、血流が遮断されて酸素が不足するのでその上の皮膚が
チアノーゼと呼ばれるように青白く変色してしまう状態が起こる
どんな治療が必要なのか
・理学療法と運動
・時に非ステロイド系抗炎症薬と抗うつ薬
・時に手術
胸郭出口の症状がみられる大半の方は理学療法と運動によって改善が得られます。
周囲の筋肉の緊張をとってあげ、神経や血管の圧迫のストレスを緩めていってあげるのです。
より深層にアプローチするなら鍼灸治療もおすすめですね(^^)
症状が比較的軽い場合は、上肢や付け根の肩甲帯を吊り上げている僧帽筋や肩甲挙筋の強化運動訓練を行います。
安静時も肩を少しすくめた肢位をとってもらうようにします。
明らかに解剖学的異常が原因の時もあります。
例えば「頸肋」と呼ばれる、頸部の余分な小肋骨が動脈を圧迫している場合であったり、
胸部に異常な肋骨がある場合であったり、骨折した鎖骨がそのまま曲がって治癒してしまっている場合であったり、
鎖骨下動脈のうちの1本が閉塞してしまっている場合であったり、または症状が進行し続けるような場合には
手術が必要になることもあります。
しかしながら、実際には確定診断が難しいことと、手術をしても症状が消えない事も多いことから手術をしない
お医者様も多いようです。
簡易なテスト(診断基準)
☆アドソンテスト
姿勢よく座った状態で手首の脈を確認します。
しびれや痛みなどの症状のある方にできるだけ顎を上げ頭を反らします。
そのままの状態で大きく深呼吸を行います。
この際に手首の脈が弱まったり止まった場合には陽性と診断することが出来ます
鎖骨下動脈の圧迫を誘発されるように首を動かしている状態ですね。
☆ライトテスト
姿勢よく座った状態で両肩関節を90度外転、90度外旋、肘を90度屈曲位をとります。
その状態で手首の脈を確認。
橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行が弱くなることで白くなると陽性と診断できます。
☆ルーステスト
ライトテストと同じ肢位で両手の指を3分間屈伸させると手指のしびれ、前腕のだるさが出てきて持続できず
途中で腕を降ろしてしまいます。
「しびれ」「だるさ」「痛み」どれも辛い症状です。
原因は様々に考えられますので気になった時には早めにご相談くださいね(^^)
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